こんばんは、千すけです。
梅雨が明け、夏本番、などとといわれる時期でしょうか。
大暑のコーディネートは紗の色無地です。
透け感が涼しげな盛夏の着物です。
夏の、濃い色目のうすものは、明るい色のそれとはまた違う清涼感がありますね😊
この大暑の時期は、各地でお祭りや花火大会が開催されて、賑やかな夏の盛りという感じですね。
私はこの夏の花火を見ると、中学の時の先生が言っていた「夏の花火は、儚い」という言葉を思い出します。
その先生は、埼玉県の秩父出身で、毎年12月にある『秩父夜祭』を子どもの時から見てきていて、
「花火といえば冬(=夜祭の時に上がるもの)」なのだそう。
真冬の真っ暗な空に上がる花火はひときわ華やかに見えるけれど、
夏は陽が沈んで暗くなっていても、僅かに空に青みが残っていて、夏の花火は少し寂しく、儚い感じがするのだと。
その話を聞いた当時は、へえ、そんなものかなあ、と思っていたのですが、大人になって秩父夜祭に初めて行ってみたら、そうか、なるほどこういうことか!とすごく納得したんです。
湿度の高い夏の時期の花火にくらべ、
乾燥した冬の空気の中で上がる花火はまず音からして違っていました。
パンパンパーン!と、音は鮮烈にクリアに弾けるように伝わってきて、
夏の花火はどこかくぐもった音で聞こえていたのだと知りました。
そしてやっぱり、夜空の色が漆黒であること。
花火がより明るく、また湿度が低いことで、音だけでなく見た目もよりクリアに、キラキラと見えるのでした。
そんなわけで、私も冬の花火が大好きになったのですが、
やはり夏は夏で、花火はなくてはならないと思うのです。
というか、夏の花火はあの儚さが良いのです。
夏真っ盛り、お祭り、花火!という、明るい季節のピークを迎え、でも夏休みはいつか終わり、また秋がくる、そんな一抹の寂しさも抱き合わせたグラデーションのような瞬間。
この大暑の時期は、そんな瞬間がたくさんあるのかもしれません。
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