千すけ 着物文庫

アンティーク&リサイクル着物『千すけ 着物ブティック』店主です。おひつじ座のB型。着物のことや好きなことを書いています。

旬の着物と、“着物警察” のこと。 桜は着物にとっても特別な花

まだまだ続くさくら記事。笑

 

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これ、数年前に撮った写真なのですが、

桜と、日本橋三越と、はとバス

好きなものが三つも入った一枚!(o^^o)

 

こんばんは、最近桜のことばかり書いている千すけです。

桜へのパッションを、お分かりいただけただろうか…( ・`ω・´)キリッ

(まだもう一回くらい桜記事あるかも・笑)

 

 

今回は、着物の柄としての桜 (のち、着物ポリス)のお話です。

 

着物の柄には、季節があるものが多い。

お花だったり、

お正月とか、ひなまつりとか、お月見とか、季節の行事だったり。

 

そういう、明確な「時期」のある柄は、やはりその季節に着るのが乙なもので、

少しでも時期が過ぎて着ると、不粋になってしまう。

季節を少し先取り、ぐらいが、粋。

色々と好みはあると思いますが、やっぱり私は、季節に沿った着方が好きです(o^^o)

 

しかし、ひとつの着物の中に、春の花も秋の花も入っていたりするものも結構ありますね(^^)

これは、どの柄の季節にも着てOK!な着物です。

旬な季節が長くて、使いやすい。

 

「ひなまつりの柄」みたいに、旬がピンポイントで、年に数日間しか使えないものを楽しむ所も、着物のおおきな醍醐味のひとつだし、

出番の多い着物もまた愛しい(*^^*)

 

 

そして、春そのもの!のような「桜」ですが…

日本の国花なので、どの季節に着てもよい。

とされているそうです。

(国花って、調べてみたら、公的な定めはないみたいですが、「日本の花=菊と桜」、というのがやっぱり広く一般に国花として認識されてるみたいですね(^-^)さすがー)

 

桜好きとしては嬉しい。年中着ていいの!!(゚∀゚)

これから冬になる、みたいな時期に、渋めの地色に桜が描かれた着物、とかも素敵じゃなかろうか…春遠からじ(o^^o)

 

 

 

それで、この記事を書きながら、頭をよぎったこと…。

 

俗に言う【着物警察】ってやつ。

私は遭遇したことないですが…

 

※着物警察とは

着物のルールにそぐわない!と思われる対象者を見つけては批判し、

又は実際に遭遇すると、「コレは間違ってるわよ!」「なってないわよ!!」と、(着物文化を曲げやがって!!汚しやがって!!キィィィイーー!!!違反!違反!)とばかりに飛んでいって、有無を言わさず勝手に手を出し、直しだす方々。相手が有り難く思うかは状況次第。趣味はパトロール

(千すけ ブラック文庫より)

 

 

これ…例えば、今回書いた、「季節が違う着物を着ること」とか。

着物には、確かにたくさんの決まりごとがありますし、それぞれに素敵な意味があることと思います。

私も、なるべくそこに「沿う」ことを、「楽しい」と感じるタイプです。

フォーマルな場ほど、ルールを守ることが、周りの方への配慮とも思います。

 

 

しかし、その【決まりごと】や、【美しいとされる着付け】も、

着付教室の方針や、個人の解釈なども様々あり、基準が色々と分かれている部分があることも事実。

基準が分かれたり変わっていくのは、時代が変わっているからもある。

例えば着物には厳密に「今日からは、たとえ寒くても絶対に夏物」という区切りの日がありますが、昔とは気候が違ってきている。

少なくとも衣更の前後くらいは、調整期間、

気温や体調優先で、で良いと思う。

 

 

そもそも、江戸時代の終わりとか、明治の写真を見ると、

みんなおはしょりダブダブだし、

帯板なんかしてないし、

合わせもピシッとしてない。

(でもなんか格好いい…)

おそらくだけど、この調子だと、現代で神経質になっている「着物のルール」なんて、さほど考えてない気がする。

あとは、その時々の流行りもあったのでしょう。

 

そうなると、もう絶対にこれが正しい!!って、ないんじゃないかな?

違う季節の花が入った着物を着ても、目くじら立てることなくない?

 

 

だから、

【正しい着物】←自分基準

を押し付けて、結果、

 

【着物を楽しめなくなる人】を増やす

ことが、何より不粋だと思います。

 

せっかく着物を着始めて、

慣れない着付けでも、着て出かけてみよう!と頑張ったのに、粗探しみたいな着物ポリスに遭遇したらアナタ…(-_-)

心折れますって。着物楽しくなくなります、私なら( ;∀;)

 

 

たぶん、嫌だな、と感じるのは、

「自分の正しさを証明できるのが楽しい!」というのが伝わってくるから。

着物ポリスにも、着物愛があってのことだとは思いますが。

 

着崩れたり、着崩れているのを本人が気づいていなかったり、

そこを「レスキュー」するだけの

「お直しおばさん(お出かけ楽しんでね〜( ˆoˆ )♪)」

なら、

パッと見た感じには同じような行動でも、全然違ってくるのだと思います(^^)

 

 

そして、「着物ポリス」って、個人単位のことだけじゃなく、

むしろ、例えば着付教室とか、着物業界の一部が、

そういう風潮をわざわざ作り出している部分も感じます。

 

美しい伝統を守りたい、という想いも、とてもわかるけれど。 

着物ももうちょっと、がんじがらめじゃなく、単なる服のひとつ、として

もっと身近で、間口の広いものであったらいいなあ。

 

 

 

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桜の箸置き と、ひなまつりの箸置き 【季節の箸置き】

こんばんは、千すけです。

桜の開花予想が出てくる時期になりましたね〜♡(o^^o)

 

さて、【季節の箸置きシリーズ】。

↑地味にシリーズ化しています! 

sensukekimono.hatenablog.com

 

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今日は春の箸置き。

 

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ガラスのさくら♡

光が当たるとキラキラして、

桜を見たときの心の騒めきが呼び起こされます…(つд⊂)

 

伊藤ナツキさんというガラスの作家さんのもので、すごく好きで

紫陽花と朝顔の箸置きもあります。

それはまた季節がきたら載せます…♡(^^)

 

 

それと、もう過ぎてしまいましたが、

ひなまつりの箸置き。

 

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菱餅の箸置きです。

こんなミニチュアサイズなのに、

ちゃんとサイドが

桃色・雪色・草色になってます〜!

 

 

 

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こちらは、私が勝手に「ひなまつりの時期の箸置き」と決めているのですが、笑

 

たしか「お麩」の箸置きだったと思います。

可愛いらしさ、春っぽさ、

そして色合いが、おひなさまカラーです(*^^*)

 

 

 

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【桜の帯留】この時期、桜の中で起こっている爆発…!

こんばんは、千すけです!

ずいぶん更新してなかったな…( ´ ▽ ` )ノ

 

2月の【梅の根付】に続いて、

 

【桜の帯留を作りました(o^^o)

 

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梅の根付はこちら↓

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

満開の桜と、桜の葉。

 

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桜は、開花のニュースがまず嬉しいし、

(桜の開花がニュースになる国って素敵だよね!日本人どんだけ桜好き!!(*^^*))

満開はいつか、いつお花見に行こうかとそわそわするのも楽しく、

散りゆく桜を眺めてはもののあはれを感じ、

しかし葉桜になってちいさな緑が見えてくると、また夏になるー!と嬉しくなる、

 

どの段階も全て好きです。

 

 

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昔、本で読んだのですが、

「桜染め」って、桜の花びらから色を抽出しているかと思いきや、

そうではないらしいんです。

 

花が咲く少し前、ちょうど今頃でしょうか、その時期の「枝」を煮出すと、桜色に染まる。

花びらを煮出しても、灰色しか出てこないそうです。

 

なんだか不思議に思えます。

見た目は茶色い枝。茶色に染まりそうな気がしますが、

内側に、もう桜色を抱いているんですね。

 

そのことを知ってから、この時期に桜の木を見ると、

まだ寒空の下でも、なにか爆発的なものを内包しているように感じます。

 

三寒四温といいますが、

そんな桜の様子を目にしたり、

「もうすぐ春だ…!」という喜びをちょくちょく噛みしめられるのも、

今の季節の楽しみですな(*^^*)

 

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まもなく立春。【梅の根付】と着物コーディネート

 

ついこの前、お正月が来たと思っていたけれど、もう2月に入りました。

2月4日は立春ですね。

二十四節気が、また新たに始まります。

 

この時期のお花といえば、やはり梅かなあと思います。

  

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 ↑以前に作っていた梅で、この季節に使いたい根付を製作しました。

 

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暖かさに誘われて開く花が多い中、

梅という花は、まだ寒い頃に、百花に先駆けてきりりと花をひらく。

強く凛とした美しさが梅の大きな魅力だと思います。

 

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梅の季節のコーディネート。

 

 

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梅が咲くと、「まだ寒いけれど春がもう来ている」と嬉しくなります。

 

 

 

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お財布に、ぽち袋。埋蔵金とお金で解決!

 

いつも、お財布に ぽち袋 を入れている千すけです。

 

なにか、お金を裸で渡すのもなぁ…という時に使うためです。

 

今の時期はこれ(o^^o)

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椿のぽち袋。

 

 

そして少し前に買ったけれど、まだ使えていないぽち袋が…!

 

 

 

じゃん! 

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お金で解決

埋蔵金

 

 

このセンスがツボで(シリーズで他にも色々あった〜笑)

買ったはいいものの、

ふざけられない間柄では使えないし

まぁそもそもぽち袋を使う機会も滅多にないのですが

(だいたい、立て替えてもらっていたチケット代とかを渡す時くらいなもん)

 

密かに、出番をわくわくしながら待っています!!!

いつ使えるかな〜!(o^^o)

 

 

 

 

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着物を着る日の準備。 「これさえあればセット」をつくっておくと…

 

着物を着る日。

やはり、洋服を着る事に比べたら、

手間も時間もかかります。

 

そんな手間を、

なるべくシンプルに、

余計なことを考えなくていいようにしたい。

 

その為に工夫した事を書いてみたいと思います。

(当たり前すぎるかもしれませんが…^^;)

 

 

まず、

「着付小物 これさえあればセット」

を作りました。これ↓

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ちなみに、これを作る前は、手持ちの着付道具類は、全てこの衣装ケースの引き出しに入れていました。

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・何本もある紐類、

・衿芯(私は三河芯が好きなので、衿芯は使っていないのです)

・帯結びのアレンジ用のゴムとか

 

などなどなど…

必ず使うものと、滅多に使わないものが同居。

 

 

この引き出しを出してきて、手元に置き、

ここから、使うものを取り出しながら着付けするスタイル。

 

これだと、地味にイラつきます。。。

・使いたいアレを探す、数秒

・何か使い忘れてないか??というかすかな不安

など

 

こういう地味〜なストレスが、

着物をメンドくさくしていました。

 

 

 

で、

「私の着付にはコレだけあれば大丈夫」

という、本当に使うものだけを、風呂敷にまとめて、別に保管することにしました。

名付けて

「着付小物 これさえあればセット」!

 (これが風呂敷なのもポイントです。後述します) 

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左上から時計回りに、

・補正パッド(着物は寸胴にしたいので、ウエストにタオルを巻いて補正するのですが、マジックテープで止められる補正パッドです。タオルより楽(^ ^))

・ひも 1本

・ゴム紐 1本

・帯枕 1つ

・帯板 1枚

コーリンベルト 1本

・伊達締め 2本

 

これが、風呂敷に包んでおくセット。

 

 

そして、着物を着る前の日(じゃなくてその日の朝でも良いのだけど、私は朝はできるだけゆっくり寝たいので^^;)に、

このセットを出してきて、

かつ、その日に着たい、

 

・足袋

裾除け(使わない場合もある)

長襦袢

・着物

・帯

帯揚げ、帯締め

 

を選んで、これらも風呂敷にひとまとめに置いておきます。

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一晩のことですが、大切な着物を、埃や汚れから守れます。

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ペラッとかけておくだけでもよし

 

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くるんで、そこらへんに置いてもよし

 

こうして、ひとまとめに出来るのが、風呂敷であるポイントです!

 

この大きな風呂敷めっちゃ便利!!

これは京都・産寧坂のおみやげ屋さんで購入しました。

麻の葉模様と、青海波のリバーシブルな所が大のお気に入り(o^^o)

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必要なものが全て風呂敷にまとめてあるので、

朝、安心して着付にとりかかれます。

 

そして、

朝、風呂敷を持ってきて、着付

 ↓

最終的に、風呂敷の上に何もなくなる

=使うべきものを全て使った。安心!

(たまに、着付が進んでから、「補正パッドが残ってる!!つけ忘れてた!」とか、「帯板してなかった!」とか、起こりうるので…^^;私だけかもですが^^; )

 

 

ちなみに、クリップは別で収納していて、着付の際はこの箱ごと手元にもってきています。

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これも、使う数だけを風呂敷のセットに入れておいても良いのですが、

クリップはその時によって使う数が違い、ガチャガチャ多めに欲しいのと、

(それにしてもこんなには使わないけど笑)

 

この箱を登場させたい為もあり、

ここはあえてクリップだけでまとめています。笑(^.^)

 

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バレンタインの時期に、メリーチョコレートさんから星の王子さまのパッケージのチョコレートが出ていたもの。

今年もこのシリーズあるかな?♡

 

 

 

そんな感じで、

自分が地味〜に「面倒」「ストレスだな」と思うことを減らすと、

 

思った以上に快適になる、

着物を気軽に着られることに繋がる

かと思います(^^)

 

 

 

 

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