千すけ 着物文庫

アンティーク&リサイクル着物『千すけ 着物ブティック』店主です。おひつじ座のB型。着物のことや好きなことを書いています。

『谷崎潤一郎文学の着物を見る』アンティーク着物の世界がよみがえるタイムマシン

 

こんばんは、千すけです。

 

 

前回の記事(『陰翳礼讃』谷崎潤一郎)からの繋がりで、今回は

 

谷崎潤一郎文学の着物を見る』についてです。

 

 

 

細雪』を中心に、谷崎潤一郎の作品に登場する女性たちの着物をイメージした、

アンティーク着物のコーディネート写真がたくさん(*゚∀゚*)

 

 

f:id:sensukekimono:20190525094443j:image

↑この後、帯を変えるも、結局キュウキュウ音がするのに気づいて大笑いの姉妹。

このシーンすごく好き。

 

f:id:sensukekimono:20190527193041j:image

 

これは『細雪』で雪子が蛍狩りに行く時の着物。

 

 

f:id:sensukekimono:20190527193218j:image

 

虫籠…!蛍狩りにこの帯(*´ω`*) いいなぁ。

 

 

 

 

f:id:sensukekimono:20190527193102j:image

着物+フリフリエプロン、可愛い。

 

 

 

私はこういった、「文章で描かれたものが映像化された」ものを見るのが好きだな。

 

本を読みながら、想像して、自分の中に世界を創るのも読書の醍醐味だけれど、

私のわずかな知識や経験から想像するものには限りがある。

 

こうして映画化されたり、ビジュアルブックになったりして、

自分の想像以上のものに出会えるのも、とても楽しい。

タイムマシンに乗って、知らない世界、未来や過去を垣間見るよう。

 

 

 

このへんも、ビジュアル化で感激したシリーズ。↓

 

sensukekimono.hatenablog.com

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

この『谷崎潤一郎作品の着物を見る』の中には、読んだことのない作品がたくさん紹介されていて、

どうでもいいけど谷崎潤一郎はドMだなあということがわかりました。

 

f:id:sensukekimono:20190527224621j:image

 

 

 

 

アンティーク&リサイクルキモノ

web shop『千すけ 着物ブティック』オープンしています(o^^o)↓

sensukekimono.com

 

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

『陰翳礼讃』谷崎潤一郎 「その感じ 、知っている…!!」

 

こんばんは、千すけです。

 

今日は、私の好きな本にについて書きます。

これ、シリーズ化しようと思っています…続けば。(^^; 好きな本のうち、着物に通じる本を載せていく予定です。

 

 

 さて、

 『陰翳礼讃』谷崎潤一郎

 

f:id:sensukekimono:20190509191225j:image

こちらは、谷崎潤一郎作『陰翳礼讃』に、

フォトグラファーの大川裕弘さんの写真を贅沢に入れたバージョン。

 

 

『陰翳礼讃』自体は、文庫本に短編の一つとして収まるぐらいの長さなので、

この厚みが、いかに写真がふんだんに使われているかを物語っています。

 

f:id:sensukekimono:20190509194810j:image

文庫本二冊分くらいの厚み。 

 

陰翳礼讃を読んだことがある方も、写真集としてぜひ改めて見てほしい!

 

 

日本人は、なぜ「陰影」「暗がり」を好むのか。

そこに、日本の美学がある。

 

陰翳礼讃

陰翳礼讃

 

 

同じ谷崎潤一郎作の『細雪』でも、四姉妹がそれぞれの個性に合った着物を選んで着ている繊細な描写がたくさんあり、想像しながら読むだけでもうっとり楽しい。

そしてこの『陰翳礼讃』も、言葉の一つひとつが、美しいのはもちろん、妙にリアリティがあるというか、生々しいというか…

 「その感じ、知っている…!」と思う事が、たくさんありました。

 

 

私が特に好きなのはこのページ。

 

f:id:sensukekimono:20190509195736j:image

 

漆器の椀のいいことは、まずその蓋を取って、口に持って行くまでの間、暗い奥深い底の方に、容器の色と殆ど違わない液体が音もなく澱んでいるのを眺めた瞬間の気持である。人は、その椀の中の闇に何があるかを見分けることは出来ないが、汁がゆるやかに動揺するのを手の上に感じ、椀の縁がほんのり汗を掻いているので、そこから湯気が立ち昇りつつあることを知り、その湯気が運ぶ匂に依って口にふくむ前にぼんやり味わいを予覚する。その瞬間の心持、スープを浅い白ちゃけた皿に入れて出す西洋流に比べて何と云う相違か。それは一種の神秘であり、禅味であるとも云えなくはない。

(株)パイ インターナショナル 『陰翳礼讃』谷崎潤一郎 大川裕弘  P.90 

 

 

この「汁がゆるやかに動揺する」感じ、初めて出会う表現だけれど、すごくよくわかる…!

まじまじと意識した事はなかったけれど、

たしかにその感触を、私も知っている。

 

 

そして話題は、椀から羊羹へ。

 

f:id:sensukekimono:20190509201245j:image

うんうん、そうなのそうなの〜!

ほんとそれ!

(私はクリームなども大好きですけどね…^^笑)

 

 

読み進めていくにつれ、

考えたこともなく、無意識だったとしても、自分の中に「その感じ、知ってる…!!」と思うことがこんなにもあったのかと、驚く。

 

f:id:sensukekimono:20190509201924j:image

f:id:sensukekimono:20190509201856j:image
f:id:sensukekimono:20190509201852j:image

f:id:sensukekimono:20190509202044j:image

 

 

↑ 妖怪とか書かれていますが、確かに私は、京都に行くとなんとなくそんなものを思い出すことがあります。

 

f:id:sensukekimono:20190509225554j:image

 

京都の古い街並みや家屋の、細く狭く暗い部分が、

「昔、日本にいたもの」

「暗がりの中で共存していたもの」

「まだ会えるかもしれないもの」

そういうものたちの存在を、思い出させてくれる。

トトロとかまっくろくろすけも、たぶんそういう類。

 

 

そんな、「改めて意識した事はなかったけれど、そういえば、知っている」という感覚がある一方、

 逆に、「へえ、そんなもんなのか」と思うような、知らなさすぎて(昔の厠とか、ろうそくだけの夜とか)想像するしかないものも。

それでもやっぱり、「ああ、それいいな。見てみたいな」と思う。そして、想像すると、文章から、なんとなくその空気や温度、明度が伝わってくる気がする。

 

きっと、日本で生まれ育ったら(いや、そもそも遺伝子に刻まれていたりするのかも)、どこかで感じたことがある、知っている、懐かしい感じを、呼び覚ましてくれる本ではないかな、と思います。

 

 

そういえば、以前に京都旅行で鞍馬山(←源義経が天狗に会ったとされるあの山です)に行った時、カメラがおかしくなったんです。

なぜか明るく映りすぎる。

帰ってから、ビッ◯カメラに行って、いかにも生き字引風のベテランおじいちゃんに見てもらうも、「何が原因かわからない。おかしくない気もするけどなんか変だね」みたいな煮え切らない事を言われ

(このおじいちゃんはもしかして最近のカメラには弱いのでは…という疑念は残る。)

 

レンズを替えると直るので、多分レンズの破損とか不具合だと思うのですが、

私はひそかに、天狗のいたずらではないかと思っている…(^^;

自分でどこかにぶつけたりしたかもしれないのに天狗のせいにすんなよって感じですが。笑

天狗のしわざの方が、ロマンがあるよね( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 アンティーク&リサイクルキモノ

web shop『千すけ 着物ブティック』オープンしています(o^^o)↓

sensukekimono.com

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

 

 

祝 令和!新しい時代が幕を開けた! 今日から使える、令しい元号(*^^*)

 

令和、始まりましたねー!! 

今日はずっと祝賀ムードでいっぱいでしたね(^^)

 

 

私は「令和」の由来や字面、響きがとても好きです。

 

他の候補も報道されていましたが、

令和が一番良かった、令和に決まって良かった!

 

他の候補と並んだ字面を見ると、

英弘(えいこう)

久化(きゅうか)

広至(こうし)

万和(ばんな)

万保(ばんぽう)

令和(れいわ)

 

↑あいうえお順でこの並びになっているとの事ですが、

 

英弘(えいこう)← ヒーロー感ある長男

久化(きゅうか)←頭脳派の次男

広至(こうし)←わんぱく三男 食いしん坊、デブ。カレー好き

万和(ばんな)←五男とキャラかぶり四男

万保(ばんぽう)←名付けとかどうでもよくなってきた感 五男

令和(れいわ)←末っ子のお嬢

 

のイメージがわきました。

遊んですんません。笑

 

 

初春の令月にして気淑く風和らぎ

梅は鏡前の粉を披き

蘭は珮後の香を薫らす

 

きれいな元号が決まり、「令和」を使える日が来るのが楽しみでした。

 

 

「令和」の考案者では?とされる方が、インタビューに対し、

誰が考案者かという事については答えず、

 

万葉集は、令(うるわ)しく平和に生きる日本人の原点です」

 

というような返しをしていて、素敵だなと思いました。

 

 

きょうから、令和元年。

 

 

着物もそうですが、日本の文化が継承され、令しい時代になりますように…

 

f:id:sensukekimono:20190501235102j:image

あんみつも、百年たってもありますように…!!(^^)♡

 

 

令和もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 アンティーク&リサイクルキモノ

web shop『千すけ 着物ブティック』オープンしています(o^^o)↓

sensukekimono.com

 

sensukekimono.hatenablog.com

  

平成最後の日

 

いよいよ、平成最後の日…!

 

今年はなんだか、お正月が2回あるみたいな感じで嬉しい(^^)

 

 

↓お正月が終わって、ちょっとしんみりしていた私に教えてあげたい。笑 

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

 

sensukekimono.hatenablog.com

 

↑ お正月番組の中で『ゆく年くる年』が一番好きと書いてますが、今日はNHK で『ゆく時代くる時代』をやってるー!笑(^.^)

ちょっとしか観てないけど…

 

 

 

今日は大晦日のような気分で、軽く掃除などしてみました。

 

年越しと違うのは、

「時代」が変わる、というスケールが大きすぎて、

振り返ったり感慨にふけるには長すぎて、なんだか実感がわかない、でもちょっと寂しいような、懐かしいような、「令和」になるのも嬉しい、じわっと幸せな気分です(o^^o)

 

f:id:sensukekimono:20190430222139j:image

ムーミンバレーパークジオラマ( ^ω^ )

 

 

 

皆様が令しい時代をお迎えされますように!(*^^*)

 

 

 

 アンティーク&リサイクルキモノ

web shop『千すけ 着物ブティック』オープンしています(o^^o)↓

sensukekimono.com 

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

感動!太陽系はこんなにも躍動していた!! 「この場所」にいられるのは、今この瞬間だけ

 

こんにちは、千すけです。

 

先日、たまたま話の流れからこんな動画を目にする機会がありました。

 

www.youtube.com

 

まず、見てほしい!!

 

 

私、太陽系って、

・太陽は動かずに

・まわりの惑星だけが、ぐるぐると太陽のまわりを周っている

イメージだった

の で す が !!!

 

 

こんなに、躍動してるの?!太陽系!!

と、衝撃と感動を覚えました… ヽ(;▽;)ノ

知らんかった…!

 

この動画を見ながらセーラームーンとか思い出すと胸熱…

 

 

いやー、太陽系自体が、銀河系の中を移動していたんですね。

 

 

 

わたし、時々考えていたことがあって。

 

(太陽は動かずに、惑星だけがぐるぐる周ってるだけ、という前提だったので)

【地球は、一年たったら、全く同じ場所に戻ってくる】

と思っていました。

 

私は毎日、同じ家、同じ空間で過ごしているけれども、

地球が公転しているという事は、

宇宙規模で考えれば、昨日と今日は全く別の場所にいる。

昨日いた場所は、宇宙のはるか彼方。

 

でも、

一年経ったら、また同じ場所(宇宙の中で)に戻ってくる。

 

だから、

「あー、あれから一年かー、じゃあまたあの時いた場所に戻ってきたんだな」

とか思ってたんです。しみじみと…(^^;

 

それが覆された!!この動画。。。!

 

…ということは、

今、この瞬間にいる場所 に、私がまた戻ってくることは、二度とない…!!!

 

 

太陽が、再び元の場所に戻るのは、気の遠くなるような未来の話。

そもそも、「元の場所に戻るのかどうか」すら、今の時点ではまだデータが少なすぎて、計算ができないそうで。

 

↑とか色々調べていたら、

【20万年後には北斗七星の形が変わる】

【12,000年後には、こと座のベガが北極星になる】

という衝撃的な話も…!!

ひえええぇ(;゚д゚)

 

 

www.kahaku.go.jp

 

www.kahaku.go.jp

 

 

なんというか…まさに、天地が動く、というのか…北極星や北斗七星なんて、特に「絶対的なもの」感が強いのに、遠い未来ではそんな事になるなんて…

この世界がこの世界でなくなってしまうような、なんだか恐ろしくもあり、浪漫もあり…

 

 

いやはや。

セーラームーンで言うと、セーラーコスモス(←注:「気の遠くなるような未来」から来た、セーラームーンの究極の姿)の時代かしらん。。。

 

 

(そして、調べたら、諸説あるようで、上記の動画は一部間違いがあるという指摘も…太陽に対する惑星の角度とか、動きとか(^^;; 私は専門的な事はサッパリ分からないので何が正しいのか判断できませんが、「どうも、そうらしい(仮)」ということでワクワク思いを馳せるのが楽しいからいいか(o^^o) )

f:id:sensukekimono:20190328063734j:image

これはカロリーヌ!

子供の頃、この月に行く話がすごーく好きだったけど、ある時絵本を捨ててしまい後悔…

大人になってから、また買いました(^^;

 

 

 

 

桜の季節のお着物、入荷しました

 

今日は、千すけ着物ブティックよりお知らせです。

 

いよいよ桜の季節が近づいてまいりました…!

 

この時期は桜の開花予報が気になってそわそわします…(^^)

 

 

一年前、記事に書きましたが、

今ごろ、桜の中では爆発的な準備がされていることでしょう(*^^*) なんかドキドキ…

sensukekimono.hatenablog.com

 

 

 

さて、

そんな桜の季節にぴったりの桜柄のお着物や、

入学式シーズンにおすすめの訪問着などを入荷しました。

 

sensukekimono.com

 

 

 

紅梅色に枝模様 梅と菊の友禅訪問着 

f:id:sensukekimono:20190312131750j:image


f:id:sensukekimono:20190312131745j:image


f:id:sensukekimono:20190312131800j:image


f:id:sensukekimono:20190312131755j:image

 

 

 

桜に扇文様の小紋 

f:id:sensukekimono:20190312131857j:image


f:id:sensukekimono:20190312131902j:image


f:id:sensukekimono:20190312131906j:image

 

 

 

満開桜の袋帯

f:id:sensukekimono:20190312201106j:image

f:id:sensukekimono:20190312131951j:image


f:id:sensukekimono:20190312131947j:image

 

f:id:sensukekimono:20190312201249j:image

 

 

 

 オールドピンクに梅と桜の訪問着

f:id:sensukekimono:20190312132206j:image


f:id:sensukekimono:20190312132210j:image


f:id:sensukekimono:20190312132202j:image


f:id:sensukekimono:20190312132154j:image


f:id:sensukekimono:20190312132216j:image


f:id:sensukekimono:20190312132158j:image

 

 

 

他にも、この季節のおすすめ柄を集めてお待ちしております。

 

皆様に楽しい春が訪れますように♪ (^^)

 

sensukekimono.com

 

sensukekimono.hatenablog.com