先日、映画館で『日日是好日』を観てきました。
私、数年前に、一年間だけ、お茶を習いに行った事があるのですが、
この映画の、原作の本…
たまたま本屋さんで目について買った本でしたが、
まさに、この本を読んで、
「お茶を習いたい!習いに行く!」
と決めたのです。
作者でエッセイストの森下典子さんが、お茶を習い始めてからの実体験を綴った本で、夢中で一気に読みました。
買ったその足で、少しだけ読もう、とスタバに入り、少しどころか結局最後まで…笑
なので、映画化されると聞いた時に、
これは絶対観にいく!
と決めていました(^^)
本を読んで、
季節で変わるお茶道具やお菓子、部屋の設え、お茶室の外の移ろう季節をきめ細かく感じること、
お湯の音は「とろとろ」とまろやかな音に、水は「キラキラ」と硬く澄んだ音に聴こえる、
そんな世界にとてつもなく惹かれ、お茶を習いに行ったわけなのですが、
映画でも、そういった美しい世界がとても繊細に丁寧に映し出されていました。
本を読んで想像しながら、も楽しいけれど、現実世界に現した美しさを肉眼で見て堪能できるのは、映画化の良さだなあ。
そしてお茶はやはり、着物を着ているシーンがたくさんあるので、着物に注目しながら観るのも楽しく…!とにかく眼福でした(o^^o)
お茶を習っていた頃、着付も習っていた最中だったので、両立ができなくなった私は一年を区切りとして一旦お茶のお稽古から離れたのですが、お茶はとても楽しかったので、またやりたいなあ。
私が一番好きなシーンが、主人公のお点前を武田先生(樹木希林さん)が見守る場面。
・習いたての、下手くそでどうしようもないお点前 ←ふふふ(^ω^)
って感じで見ていたのが、
・あっ、お点前に魂が入ってきたな?!
という、ある種の境を感じた瞬間、ハッとして、先生の目に宿るものが変わる、黙って主人公を見つめる、主人公のお点前も明らかに違う…湯気とお湯の音が際立つ静寂の中での、魂の共鳴みたいなものが本当に気持ちいい!
正直、「武田先生が樹木希林さんかぁ…あんまりイメージじゃないなあ?」と思っていたのですが(親戚役で出ていた鶴田真由さんの方が私のイメージには近かった。笑)
「樹木希林の武田先生」を見られてよかった。
樹木希林さんにとっては最後の作品になったのだけれど、もしかしたら、体調によっては、映画の途中までしか撮れない可能性だってあったと思うのです。
そういう可能性を引き受けてでも、希林さんでこの映画を撮りたかったんだなあ。
そうだよね…!
と思ったシーンでした。
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他にも、お茶講座とか、コンテンツが色々あって楽しいです(o^^o)
24種類の中でも私が特に好きなの貼る♫(^ω^)
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