こんにちは、千すけです。
開催期間ギリギリで、エルマーのぼうけん展に行ってまいりました…!!
涼しくなってから、とか思っているうちにもう9月も終わりになってしまった(^^;
立川のPLAY! MUSEUM、できたばかりですっごくオシャレで気持ちの良い空間だった😃✨
ぜんぶ写真撮ってOKな今どきの展示
おみやげに頂いた『ぼうけんスタンド』!
3種類あるうちの、これだったらいいなあと思ってたやつ😍嬉しい!
ほらあなの中でりゅうの一家と対峙するあのドキドキ感が伝わってくる…✨
たたむと外側にはボリスがいるよ
ちゃんと前の晩に読み返して予習(いや復習?)して行きました
私は『16ぴき』が断然好き!
洋書ももってる!🥰
『エルマーと16ぴきのりゅう』との出会いは、私が幼稚園生の頃、数日にわけて母が寝る前に読んでくれたことによるもので、
毎晩、昨日の続きを読んでもらうのが楽しみで物語に夢中になったのを今でも覚えています。
私も夜な夜なエルマーとりゅうと一緒に冒険の旅に出ていたのです。
それで今回、いろんな展示を見たのだけど
いちばん印象深かったのが、日本語訳を担われた渡辺茂男さんの事でした。
ところがいざ翻訳にとりかかると、それが容易でないことに気付きます。
りゅうの子、ライオン、ゴリラ、ワニの話し方を日本語にすることが非常に難しい。外国語で書かれた空想物語は、擬人化された登場人物の性別や年齢、関係性がわからず、経験と勘に頼って翻訳に挑む必要がありました。
翻訳臭い日本語にしないように、原文の英語が頭から消えるまで翻訳原稿を寝かせ、繰り返し音読して文章を推敲しました。翻訳で原作のたのしさが損なわれないか。渡辺の心配をよそに子どもたちから圧倒的な支持を受け、続編『エルマーとりゅう』「エルマーと16ぴきのりゅう」の翻訳が続きました。
↑公式サイトで全文読めます
そうか…!そうか…!!
よく、
「英語の知識や語彙力だけでは、翻訳はできない。むしろ日本語を深く知らなければ」
みたいな事を聞くけれど、ほんとにこういうことだったんだな…!!
外国語と日本語の瀬戸際を縫った彼の叡智。
かねてより私は、このエルマーシリーズの日本語訳はなんて秀逸なんだ!と尊敬していました。
だってね、
◼︎BLUE LAND → そらいろこうげん
◼︎AWFUL DESERT → ごびごびさばく
◼︎SPIKY MOUNTAIN RANGE → とんがり山脈
よくぞ出てきたな、としか言えない響きの言葉たち。
おもしろくて、親しみやすくて、行ってみたくなって、どんな所か、空想が広がって。
こういう地名だったからこそ、エルマーとボリスとともに冒険に出る子どもの旅は、ひときわ楽しいものになったと思うのです。
そして、ちょっと話が逸れるけど、原作者さんのセンスもやっぱり凄くて、
Nevergreen City(かれき町)の Evergreen Park(みどり公園)っていう…物語の中の住人たちの名付けにジワる😂
シリーズの最後のほうで、エルマーとりゅうが
「こんどこそ、ほんとにおわかれだね。」
と別れを惜しむ場面があって、私はこのシーンこのセリフがすごく好きなんですが、
ふと、ここの原文は何だろう?と見てみたんですね。
原文は、
“Goodbye for the last time,”
もし私が、渡辺茂男さんの日本語訳を読まないままに、いきなり英語のエルマーの原文を読んでいたならば(そんな事まずしないけどw)、
私の頭の中で、拙い直訳の言葉で物語が形成されてしまい、あんなにゆかいな冒険を、すてきな世界を、やさしい気持ちを、体験することは不可能でした。
そらいろこうげん が そらいろこうげん だったからこそ、
ごひごびさばく も とんがり山脈 もその名前で現れてくれたからこそ、
Blue Damon =あおにゅうどう と呼ばれていたからこそ、あの世界なんだ。
ワゴンさんはいかにも「あおにゅうどう」って言いそう🤣
ポストカード買った🥹 エルマーとあおにゅうどう。
翻訳臭い日本語にしないように、原文の英語が頭から消えるまで翻訳原稿を寝かせ、繰り返し音読して文章を推敲しました。翻訳で原作のたのしさが損なわれないか。
↑こうして紡いでいってくれた日本語訳だったんだな。
「いかに原作のニュアンスを伝えられるか」と、「日本語にした先に、どこまでのびのびと豊かに表現ができるか」という事を、追求し続けてくれたおかげがあって、日本でもエルマーがこんなに愛されたんだな…🥹
本を開けば同じ絵が見られるけど、
やっぱり買っちゃうポストカード…😆