こんにちは、千すけです。
何年か前の話ですが、
職場の先輩に
「ワンコインの着付教室の体験レッスンに付き合ってほしい」
と言われ、二人で行ってみたことがありました。
教室を訪ねてみると、
いぶし銀のような、風格のある先生が、
長襦袢や着物を着る時の「羽織り方」からレクチャーしてくださいました。
「大和撫子たるもの、
羽織る所作ひとつとっても、
奥ゆかしく。
洋服のように、いきなり袖に腕を通してはいけません。
まず、襟を合わせて片手で持ったら、その手をそのまま背中に回します。それを背面で両手で開いて、片側ずつ肩に乗せるのです。
肩にかけたところで、片腕ずつ、袖を通していきましょう!」
その後何度も、何かにつけて
「大和撫子は〜」
というワードが出てきます。
そして、レッスンも後半にさしかかり、
白熱してきた先生は、ある行動にでます。
「ふ〜、なんか暑くなってきたわね!」
と言いながら、
側にあった扇風機に近づき、
白足袋のおみ足でポチッと
スイッチON!!!
扇風機「…ブイィーーンw」
私と先輩: Σ (゜д゜)?!! Σ (゜д゜)?!!
一瞬の衝撃、のち、笑いをこらえるのに必死。。。
(そこ足で押します?!)
(大和撫子とは)
(奥ゆかしく)
(せめて人前では手でやらん?!)
レッスンが終わってから、鰻を食べに行き、先輩と爆笑していた思い出です。笑
私からみたら立派な、風格のある着物の先生、でも、
「足でポチッとやっちゃう大和撫子」
なんだなぁ、
と思うとおかしくて、妙な親近感を持ったのでした( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに先輩はこの体験レッスン後、そのまま教室に通いました。
ところで、いぶし銀先生の教えてくれた「羽織り方」は、
大和撫子的なことはさておき、
理に適っているみたいです。
この羽織り方だと、
「背中心」
(↑着物の、背中の真ん中にくる縫い目です)
が、きちんと真ん中、背骨のラインに来る(正確には、来やすい)のですが、
洋服のように、いきなり袖を通して→もう一方の袖を通して
…とやると、背中心が真ん中に来ず、左右に片寄りがちなのですね。
極端な例ですが↓
↑背中心がずれると、襟の形もおかしくなり、前から見ても色々ずれている。
↑背中心が真ん中にあると、左右均等に、まっすぐに。
ちなみに私は、
この、大和撫子的羽織り方…
やってません。笑
だってめんどくさいから…
で、がっつり、
いきなり右腕通して〜左腕通して〜
ってやってるんですが、
ここで、
やっこさんのポーズ
をすることで、長襦袢をまっすぐにしています。
【やっこさんのポーズ!】
長襦袢を着たら、
やっこさんのように、両腕を水平に広げて、
そのまま手で袖口を引っ張る
だけ!
左右、均等に引っ張れば、
自然と、背中心が背骨の上に来て、ちゃんと左右対象になります。
あとは、襟元を決めて、紐類を使いましょう(^^)
基本、この手抜きのやり方。
たまに、大和撫子気分の時だけ、ちゃんと羽織ってから着てみたりします。(・∀・)ウフ
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