こんにちは、千すけです。
着物を着て出かけると、特に年配の女性から、声をかけて頂けることがあります。
数年前のこと。
着物姿で電車に乗っていた私は、突然、隣に座っていた女性に声をかけられました。
「あなた素敵ね〜」
「あんまり素敵で、声をかけてしまって、お邪魔してごめんなさい」
「どんどん着物着てほしいわ!」
「若い人が着てる姿が本当に嬉しい!」と。
その方はある女優さん(←着物がお好きな、すごく綺麗な方です…!)の着付けをしばらく担当していた事もあるという、着物の大先輩でした。
私は声をかけて頂いた事が嬉しく、
また彼女がとても素敵な方だったので、これきりのご縁にしたくないなと思い、自分の連絡先を書いてお渡ししました。
彼女のほうでは、「こんなご時世に、私の事を信用してくださり、連絡先を教えてくださってありがとう」と、
後日電話をくださり、
そして「私はメールが使えないから」と、素敵なちぎり絵の葉書を送ってくださったのです。
そこから、年に一度の年賀状のやり取りが、数年間続きました。
またお会いしてお話したいなと思っていたのですが、体調が思わしくなかったようで、その頃から年賀状も途絶えてしまいました。
彼女は、着物の大先輩であると同時に、
私にとっては、祖母のような存在とも違う、「年上の素敵なお友達」ができたように勝手に思っており、とても嬉しかったのです。
そしてそれは、あの日着物を着ていなければ起こらない出会いだったと思います。
私は彼女みたいに人に声をかけることはきっとできない小心者だけど、歳を重ねた時に、
あんなふうに存在だけで若い人の琴線に触れるような、また背中を押せるような人になりたいなと、ひそかに思っており、憧れ続けているのです。
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