千すけ 着物文庫

アンティーク&リサイクル着物『千すけ 着物ブティック』店主です。おひつじ座のB型。着物のことや好きなことを書いています。

私は、古本が苦手です。でも、古物商(リサイクルキモノ屋)をやっています。

 

ちょっと?久しぶりになりました! 

 

あらためまして、こんにちは。

アンティーク&リサイクルキモノ

「千すけ着物ブティック」をやっています。

 

 

sensukekimono.com

 

 

こんな、リサイクルの古物を扱っている私ですが、

古いものなら何でもいいというわけではなく…

実は、

 

私は、古本と、古本屋さんが、とても苦手です。(爆

 

 

私は基本的に霊感みたいなものは無いのですが、(オバケが見えたりとかない。怖い話を聞いたら寝る時電気消せなくなるビビリ)

「誰かが読んだことのある本」から、

「前の人が読んだ時の、なにか」を、感じるのです。

 

なにか、って、説明が難しいのですが、

本って、実用書であれ、物語であれ、読み手は想像力を働かせ、自分の中でその世界を創造していくもの。

そして、読みながら、自分の人生のある出来事を思い出して、本の上で記憶や感情が交錯することもある。

 

そういう、その人だけの世界、みたいなものが、本に残っている。残り香があるというのか。

私は「前の人はこういう世界を見ていたのか」みたいな具体的なことが視える、とかは無いのですが、ただ、なんとなく、雰囲気みたいなもの、自分にとっては異質なもの、みたいな、ウッとくる感覚がある…。

 

なので、古本屋に入ると、当たり前ですが古本だらけなので、気持ち悪くなります。あれだけ古本が集まると、匂いもすごいし色々混ざり合って、オエー( ´Д`)・~~

 

ただ、

古本も、「古書」まで行くとなぜか多少は平気なのです。

骨董市とかで売っているような、戦前の教科書とか、それぐらい古いものなら。

 

 

 

あとは家電とか生活用品のリサイクルショップも、入れない…

昔、アメリカで、広くて大型のリサイクルショップ(日本のホームセンターくらいの規模でリサイクル品が置かれている)に連れて行ってもらった事がありますが、

匂いがすごくて(人の家!って感じの匂いが入り乱れている…)酔って、それ以来、日本でもリサイクルショップには行っていません。

 

 

こんな私が、なんで、着物のリサイクル品のお店なんかやっているんだろう。

 

 

自分でも時々、何なんだろう、と思うのですが

 

着物で、「気持ち悪いな」と思う事は、あまりないのです。

 

 

f:id:sensukekimono:20191126222645j:image

 

 

もちろん、あまりに状態が悪いものとか、

良くても「なーんか嫌だな」と思うものを見かけることは時々ありますが、

そういうものはそもそも仕入れないのでいいとして、

 

基本的には、「誰かの手から渡ってきた着物」に、愛着しか湧かないのです。

 

着物そのものに対しても、

前の持ち主であった方にも、

これから持ち主になるであろう、どなたかにも。

 

それは、私の「着物が好き」というフィルターがそうさせているのかもしれないし、

古本やリサイクル家電はイヤでリサイクル着物はOKだなんて、ただの都合の良い好き嫌いなだけな気もします。

(着物だって、新品以外は無理という方も、たくさんいらっしゃると思いますし…)

 

ただ、ひとつ言えるのは、

着物には、浪漫をかきたてる魅力がある

ということかな、と思っています。

 

美しい物語を想像をさせてくれるほどの魅力、

が、着物にはあるから。

 

それが、私がアンティークやリサイクルの着物にも惹かれる一番の理由かなと思います。

 

 

 

sensukekimono.com

 

sensukekimono.hatenablog.com