千すけ 着物文庫

アンティーク&リサイクル着物『千すけ 着物ブティック』店主です。おひつじ座のB型。着物のことや好きなことを書いています。

雨の日も風の日も。日本の職人技が光る【つげ櫛】で湿気や乾燥に負けない髪に。

 

こんにちは、千すけです。

 

気づけばもう10年位、愛用している櫛があります。

 

 

廣島つげ櫛店』さんの櫛です。

 

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柘植(つげ)の木で作られた櫛は、

木に椿油をしみ込ませて使うので、とかすと髪に適度に油分が行き渡り、

ツヤが出てサラサラになります。

 

「つげ櫛でとかす事」が、髪のケアになるんですね!(^^)

 

 

・櫛やブラシで髪をとかすと、根元から毛先までの水分量が均一に近づく

・だから湿気でうねった髪がまっすぐに戻る

という仕組みを聞いたことがありますが、

湿気で髪がやられた時も、この櫛でかなり復活します。 

 

静電気も起きません。

 

 

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そして、どこから見ても、惚れ惚れするほど美しい…!!

極め付けはこの目の細かさ。

もっともっと細かいものもありました。ため息が出る職人技です。

 

 

櫛のお手入れとして、定期的に目の間の埃を歯ブラシで掃除し、

櫛全体に椿油をなじませます。

 

色々やり方があるみたいですが、

私は歯ブラシで掃除したあと、

椿油をたっぷりかけて(特に目の部分)、

ラップでくるんで一晩、できればそれ以上置きます。

 

使う前に、油を軽く拭き取ります。 

櫛に残った油は、とかす時に髪に馴染みますが、

 

お手入れ直後、櫛目に油がたくさん残っていると

髪がしっとりしすぎてしまう場合もあるので、

最初は様子を見つつ、が良いかと(^^)

 

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 つげ櫛は芳しい木の香りがします。

燻製のような、ちょっとスモーキーな香り。

 

使い続けていくうちに、色が変化します。

長く使うと飴色になるそう。

そういえばこの櫛も少し色が変わったかな?

長く使って、変化を楽しめるのは嬉しい。 

大事に永く使っていこうと思います。

 

 

着物もそうですが、

職人さんが大切に、魂をこめて作ったものを使うということは、

それに触れる時にこちらも襟を正したくなるような、スッとした気持ちを、使うたびに感じられるということですね。

 

 

 

廣島つげ櫛店』さんは、現在は受注を制限しながらお作りになっているようですが、

(HPとかも無いので気になる方は口コミなど検索されてみてください)

『十三や』さん 

『かづら清老舗』さん

 こちらも素敵なつげ櫛をお求めになれます(^^)

かづら清さんの椿油はとっても良い香りですよ〜♡ヒノキっぽい匂い(o^^o)

 

 

 

 

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