こんばんは、アンティーク着物が好きな千すけです。
アンティーク着物の、現代の着物にはない魅力として、
その色使いやデザイン、こんな芸術品を日常の衣服にしていたのか!という驚き等がありますが(これについてはまた別記事で語るとします)、
私が感じるもうひとつの大きな魅力として、「着物の持つ物語」があります。
年代物の着物に出会ったとき、いつも
「この着物は、どんな人が着ていたんだろう」
という所に想いを馳せます。
これは、状態からして、大事に仕舞っていたものではなくて、日常で着ていた感じだな。
きっと気に入って、よく着ていたのだろうな。
こんな着物を普段から着ていたなんて、持ち主はどんな人だったんだろう。
深窓の令嬢かな。
どんな人生だったのかな。
どんな気持ちでこの着物を着ていたのかな。
どんな経緯でこの着物を手放したのだろう。
そしてそこから、この着物は、どんな旅をしてきたのだろう。
その過程は私には全く分からず、知りようもないけれど、とにかく今、私の所に来てくれてありがとう。
と、先人の想いや、着物の気持ちを、リレーしているような、襷を繋いでいるような、しみじみと嬉しい気持ちになります…
そして私が今、愛用している着物も、
いつか時を経て、誰かが着たり、元の持ち主がどんな気持ちで着ていたのかと思ったりするのかな、
と、ふと考えたりも。
…しかし、実際の所は、経緯なんて何にも分かったものではありません。
ぜんぶ、私の妄想です。
でも、私にとっては、事実云々よりも、
妄想できる、ロマンをかき立てられることが大事。
美しい物語を妄想できるのは、着物が美しいからこそ。
同じ “USED” でも、リサイクルショップに置いてある、誰かが使ってた洗濯機には、ロマンはない!!笑
(そして生活感のある、あんまり美しくない妄想なら色々できる…笑。どこぞの誰かがパンツ洗った洗濯機かームリだわー、とか…(´・ω・`))
着物の持ち主や、時代背景、どんな想いだったのかとか、勝手に想像してロマンを感じること。
それが、アンティーク着物の大きな楽しみです。
アンティーク&リサイクルキモノ
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